あとでよむから

武田鉄矢
「えー、病気としては『サイコパス』っていう病がありまして、アメリカ人なんかの連続殺人犯なんかで、犯罪を起こす人の病なんですけど…やっぱYOUさん仰るとおり、言葉による信頼関係っていうのが、少し偏り過ぎてて、例えば『良い子は”殺す”とかっていう言葉を使いません』とかっていう関係の中で、『殺す』という言葉が逆にはっきり印象に残ってしまって、その子を支配する一種『呪いの言葉』となるというような。

酒鬼薔薇のことに関して『誕生日おめてとう』等々(容疑者のTwitterに)書いておりますが、酒鬼薔薇はですね、私芸能人なんですけれど、一時期ね、もうむちゃくちゃ勉強したこと、調べたことあるんですよ。あの子が捕まった後の動向とか。酒鬼薔薇というあの少年犯罪者、連続殺人犯の少年は、あのー・・・、性的な目覚めがすごい遅いんですよ。あの、カッコつけて言うと、心理学の用語で言うと、エロス(性)の登場がすごく遅いんですよ。エロスとの遭遇が遅い子はタナトスに惹かれるんです。タナトスとは『死』です。

あの、エロスが訪れないと、タナトスに魅了されて、『死』の方に寄っていくんですよ。これは人間の命の、一つのあり方です。

もう猥雑たる、少年の環境っていうのがあって、その『猥雑』の中で少年は学んでいくの。『清潔』の中では少年は成長できないの。泥の田んぼの中で稲が育つのとおんなじで、『泥』でないと、根を張れないのよ。

少年の心理って、そういうもんなの。で、その酒鬼薔薇っていう連続少年殺人犯は、そういう意味ではヒジョーーーーに、わさび田のような清流で育った少年で、エロスとの遭遇がない故に、『死ぬ』っていうタナトスに惹かれていって、人を殺し始めるっていう。

で、順番に出会うべきなんです。成長してエロスと出会う。で、エロスと出会うことによって、その、『死』と目を合わしたく無くなるんです。思春期がまさにそうなんですよ。ところが、思春期にタナトスに惹かれた奴は、『死』のほうに飲み込まれていく」


YOU:
「え、じゃ息子の部屋には、もう…AVであるとかそういうものを…」

武田鉄矢
「もうそれを見つけたらお母さんは『やったー!』っていう」

YOU:
「ていうか、私がもう・・・置くべきですよね」


武田鉄矢
「そうです。(笑) あえて言うならば。男の子で、女性の肉体に興味を持つとかアイドルを追っかけ回すとお母さん方は安心して良いんです。順調に、危ない橋を渡ってると。この、今度は(この)女性の場合です。この女性の場合もやっぱり、『憧れの男性』等々、性に関する目覚めがヒジョーーに遅かったんじゃないか。だから逆に勉強に打ち込めて優秀な成績になってる。成績が優秀な人の危険さってそこにあるんですよ。勉強ずーっとできる訳ですから。頭の悪い奴は何かっていうと頭が悪いんじゃないんですよ。勉強しようと思っても余計なこと考えるんですよ」

松本人志
「もうエロスにねー…」

武田鉄矢
「もうエロスに(笑)スーっと行っちゃうでしょあれ」

松本人志
「ハーなるほどねー…」

武田鉄矢
あの、命が芽生えるときに、なぜあの『泥の土』が根を深々と伸ばすかって、それは人間にも、っていう風に考えたほうが、人間のことはわかりやすいんじゃないかな」

松本人志
「すごい見解ですね。これってやっぱりそうであって欲しくはないしその方が良いとも思わないですけど、それこそ毎週言うて申し訳ないですけど、ペヤングの異物混入じゃないですけど、やっぱあれだけ、『大量生産』すると、人間工場であんだけ人間をばーっと作ってると、やっぱ何個かに一個、『異物混入』みたいなことに、な、なるってことですよね…」

武田鉄矢
「いや、当然当然。もうそれは松ちゃん、認めちゃおうよ。
それ、それを込みでの、それを込みでのやっぱり『社会』だよ。だから、あの何人かが『異物の入った奴の気持ちもわかる』って奴がいると、『異物』じゃなくなるんだよ」

東野幸治
「その異物の入った人も、違う側面から、世の中でこう成功していったりとか、その犯罪じゃない方に、っていうことでしょ」

武田鉄矢
「うん、なんかうまく言えないけど、その女子大生がこれからまたどんどんショッキングなことしゃべると思いますけど、『たじろぐ』のはよしましょうよ。

こ、この19歳のあの…ガキぐらいの奴に、たじろいて『あぁ、怖い世の中になった』なんて怯えるのはやめましょうよ。

我らの特権は、悪を恐れず、本当に、ね。たじろがない。

それが大人のやっぱりこう、『作法』だと思うんですね。」